第313章

「あんた自身がよく考えなさい」

「もしまたあいつがあんたをいじめるようなことがあれば、このあたしが絶対に許さないからね!」

 言いながら、山口夕夏は拳を握りしめ、威嚇するように空を切ってみせた。

 その子供っぽい仕草に、前田南は思わずプッと吹き出した。

「もう、夕夏ったら。昔と変わらず子供っぽいんだから」

 それを聞いた山口夕夏は、瞬時に頬を膨らませる。

「フンッ、あたしはあんたのために言ってるのに、子供っぽいだなんて失礼しちゃうわ!」

 二人が笑い合っていると、前田南の心はかつてないほどの静けさと、安心感に包まれていた。

 この安らぎこそ、親友である山口夕夏がもたらしてくれ...

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